グラフィックアーティストをわかりやすく伝えると、グラフィックデザイナーの一歩先を行く存在です。

「グラフィックデザイナー」という言葉はもしかしたら聞いたことがあるかもしれませんが、実はこの2つは似て非なるもの。

クライアントの要求に応えるのが一般的なグラフィックデザイナーと呼ばれるのに対し、グラフィックアーティストは自分自身の”感性やセンス”を作品に反映させ、デザインの枠を超え、アーティストとしての『自分らしさ』が求められる職業です。

とはいえ、「デザイン未経験から本当にできるのだろうか？」と不安を感じる方も多いでしょう。パソコンを触ったことがない、デザインなんて考えたこともない…そんな方からすると、その心配も当然かもしれません。

でもご安心ください。デザイン未経験の方でもグラフィックアーティストになれると断言します。

それは、あなたには既に"センス"が備わっているからです。信じられないかもしれませんがこれは紛れもない事実なのです。

このページを読み進めていることこそが、あなたが「アートやデザインに興味がある」。そして興味がある、それ自体がセンスの第一歩なのです。

例えば、ファッションに興味がある人は、自然と流行をキャッチし、お気に入りの服を組み合わせてオシャレを磨いていきます。あなたの周りでもオシャレに服を着こなしている人がいるかもしれません。

その人たちは最初からセンスがあったと思いますか？
間違いなく違うと断言できます。

つまり、この事から言えるのは、センスは生まれつきのものではなく、積み重ねによって磨かれるものであり、興味があれば誰でも身につけることができる。ということです。

アートやデザインも同じで、少しでも関心があれば、そのセンスは自然に成長していきます。

さらに、グラフィックアーティストという生き方には、あなたのこれまでの人生経験がすべて活かされます。これまで歩んできた人生そのものがクリエイティブに昇華される場所なのです。

これこそが“自分らしさ”を最大限に引き出すグラフィックアーティストという生き方です。

そして今後、この需要は加速度的に高まり続け、クライアントは個性を持つ作品、"自分らしさ"を宿したデザインを求めるようになっていきます。

このグラフは、クリエイティブ市場の成長動向をまとめたものです。

クリエイティブの市場は世界的に急速に成長しており、今後もその拡大が続くと予測されています。
例えば、2022年にはデザインを始めとする、映画制作、広告などのクリエイティブサービスの輸出が1.4兆ドルに達し、2017年から29%も成長しました。

さらに、デザインの分野だけでも数百億ドル規模の市場が存在し、特にグローバルデザイン市場は2024年以降も成長が続くとUNCTAD（国連貿易開発会議）などの世界的に有名なレポートで予測されています

ただこの成長を続けるデザイン市場において今まさに、変革の波が起きておきています。
AIがデザインを自動生成できるようになりつつあるというデザイン業界の現実です。

このAIの進化により、デザイナーとしての価値は間違いなく大きく変わっていきます。

では、どのような変化が起こっていくのか。

それは、これまでのようなテンプレート化されたデザインではなく、「自分らしさ」や「感性」を持つ人間にしか生み出せないデザインの価値が高くなっていく時代になっていくということです。

このような背景がある今、自分らしい表現や独自の感性を仕事に活かしたいと考えている人にとって、“グラフィックアーティスト”はまさにこれからの時代に求められる職業です。